TL;DR
- オープンクエスチョンではなく、クローズドクエスチョン(Yes/Noで答えられる質問)を意識している
- 理由は2つ:「投げやりな姿勢が嫌だから」「回答が遅くなって仕事が進まないから」
- 良いクローズドクエスチョンには、答えやすい情報(Pros/Consなど)も必要
- 実は「質問」ではなく「相談」に近い形になる
- どうしてもできない時は素直に「わからないことがわからない状態」と伝える
はじめに
自分は仕事で誰かに質問をする時に、YesかNoかで答えられる質問をするように意識しています。つまり、クローズドクエスチョンを意識しています。
なぜ、そうしているのか
一言で言うと、オープンクエスチョンは「投げやりに感じてしまうから」と「そのような質問の回答が遅くなり、仕事も遅くなってしまうから」という2つの理由です。
例えば、機能の仕様で不明点があった時にデザイナーやPdMに質問をする時、「〇〇ってどうしたら良いですか?」のようなオープンクエスチョンは、「決まってない仕様があるから答えを教えて」「仕様を決めるのは僕の仕事じゃないから、誰かが決めてよ」のような発言に感じてしまいます。
エンジニアは、ソフトウェアを作ることが仕事なのではなく、ユーザーに価値を届けることが仕事だと考えると、仕様を考えることも仕事の一部になるはずなのに、それを誰かに委ねているように感じてしまいます。
個人的にそう感じてしまうという話です。 オープンクエスチョンを否定しているわけではありません。オープンクエスチョンが有効なケースも多くあります。
仕事が前に進まなくなる
自分の経験上、オープンクエスチョンは答える側にそれ相応の準備が必要になることが多いと感じています。
一方、クローズドクエスチョンは「Yes」「No」で答えることができるので、回答のコストが低く、迅速に返答を得ることができます。
良いクローズドクエスチョン
しかし、ただクローズドクエスチョンで言えば良いわけではなく、答えやすい情報も必要です。仕様を確認する時に「仕様Aで良いですか」という質問はクローズドクエスチョンですが、Yesで答えるべきかNoで答えるべきか悩みます。
そんな時に、仕様AのProsとCons、仕様BのProsとCons、仕様CのProsとConsを整理して伝えます。さらに、〇〇を考えると仕様AのConsはConsではない、かつ工数が低いので、まずは仕様Aで進めようと思うのですがどうでしょうか、というような情報を伝えれば、回答者は遥かに決めやすくなります。
質問ではなく相談
ここまで書いていて思ったのですが、「YesかNoかで答えられる質問をするように意識」していると、「質問」ではなく「相談」かもしれません。 質問は相手に完全に委ねていますが、相談は自分の意見を持って、「自分はこういうふうに思うんですが、どうでしょうか」というような投げかけです。
そうも言ってられない時もある
ただ、クローズドクエスチョンはある程度、相談したい内容について理解があったり、自分である程度決められる知識があるからできることです。 仕事をしていると「わからないことがわからない状態」になることはたくさんあります。なので、できるだけ質問ではなく相談になるように考えて、どうしてもできないのであれば、素直に「色々考えてみたんですが、わからないことがわからない状態なので、どうしたら良いでしょうか」と聞くのもありですね。
まとめ
自分は、オープンクエスチョンは投げやり感を感じてしまい、仕事を放棄している感じがして嫌なので、できるだけ避けています。クローズドクエスチョン、もしくは相談の形で質問することで、回答のコストを下げ、仕事を前に進めやすくすることができるので、これを意識しています。